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決算変更届(事業年度終了届)とは?提出期限・必要書類をわかりやすく解説

建設業許可業者に義務付けられている決算変更届(事業年度終了届)について解説します。提出期限、必要書類、提出しないリスク、更新への影響などをわかりやすく説明します。

決算変更届(事業年度終了届)とは


決算変更届(事業年度終了届)とは、建設業許可業者が毎事業年度終了後に提出しなければならない届出です。

建設業許可を取得すると、「5年後の更新だけやればよい」と思われる方も少なくありません。

しかし実際には、建設業許可業者には毎年の届出義務があります。

その代表的なものが決算変更届です。

名称に「変更届」と付いていますが、会社の内容が変更された場合だけに提出する書類ではありません。

事業年度が終了したことを報告し、その年度の工事実績や財務状況を行政庁へ届け出るための手続きです。

建設業許可を維持するうえで欠かせない届出の一つであり、許可業者である限り継続的に提出していかなければなりません。

なぜ提出が必要なのか


建設業許可制度は、一度許可を出したら終わりではありません。

行政庁は許可業者が適切に事業を継続しているかを継続的に把握する必要があります。

そのため、

  • どのような工事を行ったのか
  • どのくらいの売上があったのか
  • 会社の財務状況はどうか

といった内容を毎年確認しています。

決算変更届は、こうした情報を報告するための制度です。

つまり単なる事務手続きではなく、許可業者として適切に事業を行っていることを行政庁へ示す重要な届出なのです。

提出期限はいつまで?


決算変更届は、事業年度終了後4か月以内に提出しなければなりません。

例えば、

  • 3月決算の会社であれば7月末頃まで
  • 6月決算の会社であれば10月末頃まで

が提出期限の目安になります。

税務署への法人税申告とは別の手続きであるため、税理士がやってくれていると思っていたという誤解も少なくありません。

税務申告が完了していても、建設業許可の決算変更届が提出されていなければ義務を果たしたことにはなりません。

そのため、建設業許可業者は別途管理する必要があります。

提出が必要な事業者


決算変更届は、建設業許可を取得している全ての事業者が対象です。

法人だけではありません。

個人事業主で建設業許可を取得している場合も提出義務があります。

また、

  • 実際に工事をしていなかった
  • 売上がなかった
  • 休眠状態だった

という場合でも提出が必要です。

工事実績がない場合は、その内容を記載して提出することになります。

「仕事がなかったから出さなくてよい」という制度ではありません。

主な必要書類


決算変更届では複数の書類を提出します。

代表的なものとして、

  • 工事経歴書
  • 直前3年の各事業年度における工事施工金額
  • 財務諸表
  • 事業報告書(法人の場合)
  • 納税証明書

などがあります。

提出書類は法人と個人事業主で異なる部分もあります。

また、一般建設業か特定建設業かによっても若干の違いがあります。

ただし、多くの事業者が苦労するのは財務諸表よりも工事経歴書です。

工事経歴書が重要な理由


決算変更届で特に重要なのが工事経歴書です。

工事経歴書には、

  • どのような工事を行ったのか
  • 発注者は誰か
  • 請負金額はいくらか
  • 工事期間はいつか

などを記載します。

実務上、この工事経歴書の作成に最も時間がかかることが少なくありません。

特に工事件数が多い会社では、

  • 請求書
  • 契約書
  • 売上台帳

などを確認しながら整理する必要があります。

毎年きちんと資料を管理している会社と、決算時にまとめて整理する会社では作業負担に大きな差が生まれます。

提出しないとどうなる?


決算変更届を提出しなくても、すぐに建設業許可が取り消されるわけではありません。

しかし、提出義務違反であることに変わりはありません。

また、未提出の状態を放置すると様々な問題が発生します。

特に数年分まとめて未提出になっているケースでは、後から整理するだけでも大きな負担になります。

実際の相談でも、

「5年分出していなかった」
「更新の直前に気付いた」

というケースは珍しくありません。

こうなると更新準備よりも未提出分の整理に時間を取られてしまいます。

更新申請への影響


決算変更届と更新申請は密接に関係しています。

建設業許可の更新を行う際、過去の決算変更届が提出されていることが前提になります。

そのため、更新時にまとめて出せばよいという考え方は非常に危険です。

未提出分がある場合は、原則として先に提出を求められます。

結果として、

更新期限が迫っている

決算変更届が未提出

慌てて数年分作成

という事態になることがあります。

建設業許可の更新をスムーズに進めるためにも、毎年提出しておくことが重要です。

よくある提出漏れの原因


提出漏れの原因として多いのは、

  • 税理士が提出していると思っていた
  • 担当者が退職した
  • 許可取得後に管理していなかった
  • 更新時まで不要だと思っていた

というケースです。

特に小規模事業者では、本業が忙しくなり後回しになることがあります。

しかし、提出期限は毎年訪れます。

そのため決算申告とあわせてスケジュール管理する仕組みを作ることが大切です。

まとめ


決算変更届(事業年度終了届)は、建設業許可業者が毎年提出しなければならない重要な届出です。

提出期限は事業年度終了後4か月以内です。

主な提出書類には、

  • 工事経歴書
  • 工事施工金額
  • 財務諸表
  • 納税証明書

などがあります。

また、決算変更届を提出していないと更新申請時に大きな問題となる可能性があります。

建設業許可は取得して終わりではありません。

毎年の決算変更届を適切に提出し、継続的に許可を管理していくことが、建設業許可を維持するうえで非常に重要です。

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