建設業許可の審査の流れについて解説します。申請受付後の審査内容、補正対応、確認されるポイント、許可までの期間などをわかりやすく説明します。
建設業許可の審査とは
建設業許可申請では、多くの書類を提出することになります。
そのため、「書類を提出したら許可が出る」と思われることがありますが、実際にはそうではありません。
提出された書類は行政庁によって審査され、申請者が建設業法で定められた許可要件を満たしているかどうかが確認されます。
建設業許可は一定規模以上の工事を請け負うための重要な許認可です。
そのため提出された書類の内容を形式的に確認するだけではなく、
- 経営体制
- 技術者配置
- 財務状況
- 営業所の実態
などが総合的に審査されます。
申請者からすると書類提出がゴールのように感じられるかもしれませんが、行政庁からするとそこが審査のスタート地点になります。
申請書を提出したら何が起こるのか
申請書類が提出されると、まず受付が行われます。
この段階では主に提出漏れや形式的な不備がないかが確認されます。
必要な書類が揃っていない場合には、その場で指摘されることもあります。
ただし、この受付作業は本格的な審査ではありません。
受付後に担当部署へ回され、そこから内容の確認が始まります。
建設業許可の審査では、提出書類同士の整合性や経験証明資料の内容なども確認されるため、想像以上に細かいチェックが行われます。
申請者としては受付が終わると安心しがちですが、実際にはここからが本番と言えるでしょう。
受付と審査は別の手続き
建設業許可申請でよくある誤解の一つが、「受理された=許可が下りる」という考え方です。
しかし、受付と審査は全く別の手続きです。
受付時には書類の有無や形式的な確認が中心になりますが、審査では内容そのものが確認されます。
例えば、経営業務管理責任者として提出された資料が本当に要件を満たしているのか、専任技術者として申請した資格や実務経験が適切なのかは、審査段階で判断されます。
そのため、受付時には何も指摘されなかったとしても、後日追加資料の提出を求められることがあります。
これは珍しいことではなく、多くの申請で起こり得る手続きです。
経営業務管理責任者の審査
建設業許可の審査で特に重要なのが経営業務管理責任者に関する確認です。
経営業務管理責任者は、建設業に関する経営経験を持つ人物でなければなりません。
そのため行政庁は、
- 本当に建設業の経営経験があるのか
- 経験年数は足りているのか
- 提出された証明資料で裏付けできるのか
という点を確認します。
実際の審査では、請求書や契約書、登記資料などの内容が細かく確認されることがあります。
特に過去の経験を証明する資料については、申請者が思っている以上に重要視される傾向があります。
専任技術者の審査
専任技術者についても慎重な審査が行われます。
資格で申請する場合は、その資格が申請業種に対応しているかが確認されます。
また、実務経験によって申請する場合には、
- 経験年数
- 工事内容
- 証明資料
などが確認されます。
専任技術者は営業所に配置される技術的責任者です。
そのため、単に建設業に従事していたというだけでは足りません。
申請した業種に必要な技術的経験を有していることを証明する必要があります。
建設業許可の補正の中でも、専任技術者関係は比較的多い項目の一つです。
財産要件や営業所要件の審査
経営業務管理責任者や専任技術者だけでなく、会社そのものについても審査が行われます。
財産要件については、
- 自己資本
- 決算書
- 残高証明書
などをもとに確認が行われます。
また、営業所要件についても重要な審査項目です。
- 営業所写真や賃貸借契約書などから、
- 実際に営業活動を行う拠点が存在するのか
- 継続的に利用できる場所なのか
が確認されます。
特に自宅兼事務所の場合には、営業実態を説明できる状態になっているかが重要になります。
補正や追加資料の提出
建設業許可申請では、補正が発生することは決して珍しくありません。
むしろ何らかの追加確認が行われるケースの方が多いと言えるでしょう。
補正と聞くと不許可に近い印象を持たれることがありますが、実際にはそうではありません。
審査担当者が内容を確認する中で、
- 資料の一部が不足している
- 説明が足りない
- 内容を確認したい
という場合に追加資料の提出を求めることがあります。
適切に対応できれば、そのまま審査が進むことも多くあります。
そのため、補正依頼が来たからといって過度に心配する必要はありません。
審査期間中に注意したいこと
審査期間中は申請内容に関わる重要な変更を行う場合に注意が必要です。
例えば、
- 役員変更
- 営業所移転
- 専任技術者の退職
などが発生すると、申請内容そのものに影響を与える可能性があります。
もちろん変更が発生すること自体は避けられない場合もありますが、申請中であることを踏まえて対応を検討する必要があります。
また、行政庁から連絡があった場合には速やかに対応することも重要です。
追加資料の提出が遅れると、その分だけ審査期間が長くなる可能性があります。
許可通知までの流れ
審査が完了すると許可通知が行われます。
許可が認められると建設業許可番号が付与され、正式に許可業者として営業できるようになります。
ただし、許可を取得した後も建設業法上の義務は続きます。
事業年度終了届や変更届の提出、将来的な更新手続きなども必要になります。
そのため建設業許可は、取得して終わりではなく、取得してから始まる制度と言った方が実態に近いでしょう。
まとめ
建設業許可の審査では、提出された書類をもとに申請者が許可要件を満たしているかどうかが確認されます。
審査では、
- 経営業務管理責任者
- 専任技術者
- 財産要件
- 営業所要件
などが総合的に確認されます。
また、受付と審査は別の手続きであり、提出後に追加資料や補正を求められることも珍しくありません。
建設業許可をスムーズに取得するためには、書類を揃えるだけでなく、審査で何が確認されるのかを理解して準備を進めることが重要です。
十分な準備を行うことで、補正のリスクを減らし、許可取得までの手続きを円滑に進めることができるでしょう。
建設業許可の取得・更新でお困りの方へ
「自社でも許可が取れるのか知りたい」「経管・専技の要件が不安」という段階でも構いません。
建設業許可の新規申請・更新・業種追加・事業年度終了届について、
現在の状況を確認したうえで、必要な手続きと費用の目安をご案内します。
新規申請(知事許可)
99,000円~(税込)
更新・業種追加
88,000円~(税込)
事業年度終了届
44,000円~(税込)
※証紙代・実費は別途。正式な費用は事前にお見積もりします。
許可が取れるか不安な段階でも、まずは要件確認からご相談いただけます。
※ご相談のみでも問題ありません。現在の状況をお伺いしたうえで、進め方をご案内します。
サービス内容を詳しく確認したい方は こちら


