建設業許可の料金を比較するときの注意点を解説します。行政書士報酬、行政庁手数料、証明書取得費用、書類収集、要件確認、実務経験証明、申請代行、補正対応、許可後の案内まで、料金だけで判断しないためのポイントを整理します。
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建設業許可の料金を比較するときの注意点
建設業許可を行政書士に依頼しようとするとき、まず気になるのは料金だと思います。
「建設業許可はいくらで依頼できるのか」
「行政書士によって料金が違うのはなぜか」
「安い事務所に頼んでも大丈夫なのか」
「見積もりの金額には何が含まれているのか」
このように感じる方は多いです。
建設業許可の料金を比較するときは、単純に「安いか高いか」だけで判断しないことが大切です。
なぜなら、建設業許可の申請は、申請書を作るだけの手続きではないからです。
経管、現在の制度でいう常勤役員等。
専任技術者、現在の制度でいう営業所技術者等。
財産的基礎。
社会保険。
営業所の実態。
取得したい許可業種。
欠格要件。
これらを確認し、必要資料を集め、申請書類を作成し、行政庁へ申請し、必要に応じて補正対応を行います。
料金が安く見えても、要件確認が含まれていない、書類収集は別料金、補正対応は別料金、実務経験証明の整理は別料金という場合もあります。
逆に、少し高く見えても、要件確認、必要書類案内、申請書作成、申請代行、補正対応、許可後の案内まで含まれている場合もあります。
この記事では、建設業許可の料金を比較するときの注意点、行政書士報酬と実費の違い、見積もりで確認すべき対応範囲、追加費用が発生しやすいケースを解説します。
料金は安さだけで比較しない
建設業許可の料金を比較するとき、もっとも注意したいのは、安さだけで判断しないことです。
もちろん、費用は大切です。
できるだけ費用を抑えたいと考えるのは自然です。
ただし、建設業許可では、料金の中に何が含まれているかを確認しないと、正しく比較できません。
たとえば、同じ「建設業許可 新規申請」と書かれていても、実際の対応範囲は事務所によって違うことがあります。
確認したいのは、次のような点です。
・初回相談が含まれているか
・要件確認が含まれているか
・取得する許可業種の整理が含まれているか
・必要書類の案内が含まれているか
・証明書類の取得代行が含まれているか
・実務経験証明書の作成支援が含まれているか
・申請書類作成が含まれているか
・行政庁への申請代行が含まれているか
・補正対応が含まれているか
・許可後の手続き案内が含まれているか
料金だけを見て安いと思っても、実際には「書類作成のみ」で、要件確認や申請代行、補正対応が別になっていることもあります。
建設業許可では、申請書を作成する前に、そもそも申請できる状態かを確認する必要があります。
経管になれる人がいるのか。
専任技術者になれる人がいるのか。
資格で確認できるのか。
実務経験で確認するのか。
財産的基礎を満たせるのか。
社会保険に問題がないのか。
営業所として使える場所なのか。
ここを確認しないまま申請書だけ作っても、申請後に補正や追加資料が必要になる可能性があります。
料金を比較するときは、単純な金額ではなく、対応範囲とセットで見ることが大切です。
行政書士報酬と実費を分けて確認する
建設業許可の料金を比較するときは、行政書士報酬と実費を分けて確認しましょう。
行政書士報酬とは、行政書士に依頼する業務に対する費用です。
たとえば、要件確認、必要書類案内、申請書類作成、申請代行、補正対応などに対する報酬です。
一方で、実費とは、行政書士報酬とは別に発生する費用です。
建設業許可で発生しやすい実費には、次のようなものがあります。
・行政庁へ納める申請手数料
・履歴事項全部証明書の取得費用
・閉鎖事項証明書の取得費用
・身分証明書の取得費用
・登記されていないことの証明書の取得費用
・納税証明書の取得費用
・残高証明書の発行手数料
・郵送費
・交通費
・証明書取得代行に関する費用
たとえば、新規申請では行政庁へ納める手数料が発生します。
業種追加の場合も、行政庁手数料が発生します。
これらは行政書士報酬とは別に考える必要があります。
見積もりを見るときは、次の点を確認しましょう。
・表示されている金額は行政書士報酬だけなのか
・行政庁手数料が含まれているのか
・証明書取得費用が含まれているのか
・郵送費や交通費は別途か
・消費税は含まれているのか
・証明書取得代行費用は別か
・追加で発生する可能性がある費用は何か
「総額でいくらか」を確認することはもちろん大切です。
ただし、総額だけでなく、その内訳も確認しておきましょう。
行政書士報酬が安く見えても、実費や追加費用を含めると想定より高くなることがあります。
逆に、見積もりの中に実費や補正対応まで含まれている場合は、単純に報酬額だけで高いと判断できないこともあります。
見積もりに要件確認が含まれているか確認する
建設業許可の料金を比較するときは、見積もりに要件確認が含まれているかを確認しましょう。
建設業許可では、申請書を作成する前に、許可要件を満たしているかを確認する必要があります。
要件確認で見る主な内容は、次のとおりです。
・取得したい許可業種
・経管、常勤役員等
・専任技術者、営業所技術者等
・財産的基礎
・社会保険
・営業所の実態
・欠格要件
要件確認が十分でないまま申請書を作ると、途中で問題が分かることがあります。
たとえば、経管の経験年数が足りなかった。
専任技術者の資格が取得したい業種に対応していなかった。
10年実務経験を証明する資料が足りなかった。
営業所として使う場所に不安があった。
社会保険が未整理だった。
このような場合、申請書作成だけでは解決できません。
特に注意したいのは、料金表に「建設業許可申請書作成」と書かれている場合です。
申請書作成だけなのか、要件確認まで含まれているのかを確認しましょう。
要件確認には、単に話を聞くだけでなく、資料確認が必要になることがあります。
経管であれば、登記簿、確定申告書、請求書、契約書、入金記録などを確認します。
専任技術者であれば、資格証、実務経験資料、前職証明、工事写真、注文書などを確認します。
営業所であれば、賃貸借契約書、使用承諾書、営業所写真などを確認します。
見積もりを比較するときは、「この金額には要件確認が含まれているのか」を必ず確認しておきましょう。
実務経験証明が必要な場合は料金だけで判断しにくい
建設業許可の料金比較で特に注意したいのが、実務経験証明が必要な場合です。
専任技術者を資格で確認できる場合と、10年実務経験などで確認する場合では、必要な作業量が大きく変わります。
資格で確認できる場合は、資格証や合格証明書を確認し、その資格が取得したい許可業種に対応しているかを確認します。
一方で、資格がなく、実務経験で確認する場合は、過去の工事資料を整理する必要があります。
実務経験で確認する場合に必要になりやすい資料は、次のとおりです。
・実務経験証明書
・前職証明
・在籍証明
・給与資料
・社会保険資料
・雇用保険資料
・請求書
・注文書
・注文請書
・契約書
・見積書
・工事写真
・工事台帳
・作業日報
・入金記録
・確定申告書
実務経験証明では、「建設業界に10年いた」だけでは足りません。
取得したい許可業種に関する工事経験を、資料で説明できる必要があります。
たとえば、塗装工事業を取りたいなら塗装工事の経験。
防水工事業を取りたいなら防水工事の経験。
内装仕上工事業を取りたいなら内装仕上工事の経験。
このように、業種と工事内容を合わせて確認します。
「リフォーム工事」「外構工事」「改修工事」「工事一式」といった表現だけでは、どの業種の経験なのか分かりにくい場合があります。
そのため、実務経験証明が必要な場合は、単純な料金比較が難しくなります。
資料がそろっているケースと、資料が少なく追加確認が必要なケースでは、作業量が変わります。
見積もりを取る際は、資格で確認できるのか、実務経験で確認するのかを伝えたうえで、実務経験証明の整理が料金に含まれるか確認しましょう。
書類収集代行や証明書取得が含まれるか確認する
建設業許可の料金を比較するときは、書類収集代行や証明書取得が含まれているかも確認しましょう。
建設業許可では、申請書だけでなく、さまざまな添付資料が必要になります。
行政書士が取得代行しやすい公的書類もあれば、依頼者側で用意が必要な会社内部資料もあります。
行政書士が取得をサポートしやすい書類には、次のようなものがあります。
・法人の履歴事項全部証明書
・閉鎖事項証明書
・建物の登記事項証明書
・登記されていないことの証明書
・身分証明書
・納税証明書
一方で、依頼者側で用意が必要になりやすい資料もあります。
・定款
・直近の決算書
・確定申告書
・青色申告決算書
・資格証
・請求書
・注文書
・契約書
・見積書
・工事写真
・工事台帳
・入金記録
・社会保険資料
・雇用保険資料
・営業所の賃貸借契約書
・営業所写真
料金を比較するときは、次の点を確認しましょう。
・公的証明書の取得代行が含まれるか
・証明書取得費用は別途か
・会社側で用意する資料の案内があるか
・税理士や社労士に確認すべき資料の案内があるか
・営業所写真の撮り方を案内してもらえるか
・不足資料の確認まで対応してもらえるか
書類収集の負担は、会社の状況によって大きく変わります。
資料が整っている会社であればスムーズに進みます。
一方で、過去の工事資料が少ない、資格証を紛失している、社会保険資料が不明、営業所資料に不安がある場合は、資料整理に時間がかかります。
見積もりの段階で、どの書類を行政書士が取得し、どの書類を依頼者が用意するのかを確認しておくと安心です。
申請代行・補正対応まで含まれるか確認する
建設業許可の料金を比較するときは、申請代行と補正対応が含まれているかも重要です。
申請書作成だけを依頼する場合と、行政庁への申請代行まで依頼する場合では、対応範囲が違います。
また、申請後に補正が出た場合、誰が対応するのかも確認しておく必要があります。
補正とは、申請後に行政庁から追加資料、書類の修正、説明を求められることです。
補正でよくある内容は、次のようなものです。
・経管の経験資料の追加
・常勤性資料の追加
・専任技術者の資格や実務経験資料の確認
・実務経験証明書の修正
・取得業種と工事内容の確認
・財産的基礎の資料追加
・社会保険資料の追加
・営業所写真の追加や撮り直し
・賃貸借契約書や使用承諾書の確認
・申請書と添付資料の記載不一致
補正が出たからといって、すぐに不許可が決まるわけではありません。
ただし、補正対応を誤ると、審査が長引くことがあります。
そのため、料金比較では次の点を確認しましょう。
・行政庁への申請代行が含まれているか
・窓口での説明対応が含まれているか
・補正対応が含まれているか
・補正対応に回数制限があるか
・追加資料の作成が別料金になるか
・申請後の相談が含まれているか
・許可通知後の案内が含まれているか
料金が安く見えても、申請書作成だけで、提出や補正対応は依頼者自身が行う形になっている場合があります。
自分で窓口対応や補正対応ができる方なら、それでも問題ないことがあります。
しかし、経管や専任技術者の証明が複雑な場合、実務経験証明が必要な場合、元請から急かされている場合は、申請代行や補正対応まで含めて依頼した方が安心です。
追加費用が発生しやすいケース
建設業許可の料金を比較するときは、追加費用が発生しやすいケースも確認しておきましょう。
最初の見積もりでは想定していなかった作業が発生すると、追加費用になることがあります。
追加費用が発生しやすいケースとしては、次のようなものがあります。
・取得する許可業種が増える
・申請区分が変わる
・業種追加や更新も同時に必要になる
・事業年度終了届が未提出になっている
・変更届が未提出になっている
・専任技術者を実務経験で証明する必要がある
・前職証明が必要になる
・証明者が廃業している
・経管の証明資料が複雑
・営業所が複数ある
・営業所資料に追加確認が必要
・社会保険の加入状況に不安がある
・証明書取得代行が増える
・申請後の補正が大きい
特に注意したいのは、事業年度終了届や変更届が未提出になっているケースです。
すでに建設業許可を持っている会社が業種追加や更新をする場合、過去の届出状況によっては、先に届出を整える必要があることがあります。
また、当初は資格で専任技術者を確認できると思っていたが、実際には資格が取得業種に対応していなかった場合、実務経験証明に切り替える必要が出ることもあります。
その場合、資料確認や証明書作成の作業量が増えます。
営業所が自宅や賃貸住宅の場合も、使用権限や写真の撮り方で追加確認が必要になることがあります。
料金比較では、「追加費用が発生する場合はどのような場合か」を事前に確認しておくことが大切です。
見積もり時点で不安な点を隠さず伝えることで、追加費用の見通しも立てやすくなります。
料金比較の前に整理しておきたいこと
建設業許可の料金を比較する前に、自社の状況をある程度整理しておくと、見積もりが正確になりやすくなります。
見積もりを取る前に確認しておきたい内容は、次のとおりです。
・法人か個人事業主か
・初めての申請か、業種追加か、更新か
・現在持っている許可があるか
・取得したい許可業種
・現在行っている工事内容
・今後受けたい工事内容
・元請から求められている内容
・経管候補者は誰か
・専任技術者候補者は誰か
・資格証があるか
・実務経験で証明する必要があるか
・直近の決算書があるか
・社会保険に加入しているか
・営業所として使う場所に不安がないか
・急ぎの期限があるか
また、手元にあれば次の資料も用意しておくと、見積もりが出しやすくなります。
・履歴事項全部証明書
・定款
・直近の決算書
・資格証
・請求書
・注文書
・契約書
・工事写真
・社会保険資料
・営業所の賃貸借契約書
・元請からの案内文
料金だけを聞くよりも、これらの情報を伝えたうえで見積もりを依頼した方が、自社の状況に合った金額が分かりやすくなります。
建設業許可の料金は、会社の状況によって変わります。
経管や専任技術者が明確で、資料がそろっている会社と、実務経験証明や前職証明が必要な会社では、確認する内容が違います。
料金比較をする前に、自社の状況を整理しておくことが大切です。
まとめ
建設業許可の料金を比較するときは、安さだけで判断しないことが大切です。
建設業許可は、申請書を作るだけの手続きではありません。
経管、現在の制度でいう常勤役員等。
専任技術者、現在の制度でいう営業所技術者等。
財産的基礎。
社会保険。
営業所の実態。
取得したい許可業種。
欠格要件。
これらを確認し、必要資料を集め、申請書類を作成し、行政庁へ申請し、必要に応じて補正対応を行います。
料金を比較するときは、行政書士報酬と実費を分けて確認しましょう。
行政庁手数料、証明書取得費用、郵送費、交通費、残高証明書の発行手数料などは、行政書士報酬とは別に発生することがあります。
また、見積もりに要件確認が含まれているかも重要です。
経管や専任技術者の要件確認が不十分なまま申請書を作成しても、申請後に補正や追加資料が必要になる可能性があります。
特に、専任技術者を10年実務経験で証明する場合は、料金だけで比較しにくくなります。
請求書、注文書、契約書、工事写真、前職証明、在籍資料などを整理する必要があるため、資格で確認する場合よりも作業量が増えることがあります。
書類収集代行や証明書取得が含まれるかも確認しましょう。
行政書士が取得しやすい公的証明書もあれば、依頼者側で用意が必要な会社内部資料もあります。
申請代行や補正対応が含まれるかも大切です。
申請書作成だけなのか、行政庁への申請、窓口対応、補正対応、許可後の案内まで含まれるのかを確認しましょう。
追加費用が発生しやすいケースも事前に確認しておくと安心です。
取得業種が増える場合、実務経験証明が必要になる場合、前職証明が必要になる場合、営業所資料に不安がある場合、過去の届出が未提出の場合などは、追加作業が発生することがあります。
「建設業許可の料金を比較したい」
「行政書士報酬と実費の違いが分からない」
「安い見積もりを選んでよいか不安」
「どこまで対応してもらえるか確認したい」
「自社の場合の料金を知りたい」
このような場合は、単純な金額だけではなく、対応範囲、実費、補正対応、追加費用の有無をあわせて確認することが大切です。
建設業許可は、料金比較の段階でも、申請区分、許可業種、経管、専任技術者、財産的基礎、社会保険、営業所の状況を整理することで、より正確な見積もりにつながります。
許可取得を検討している方は、料金だけで判断するのではなく、要件確認、必要書類、申請代行、補正対応、実費の内訳まで確認し、自社の状況に合った依頼先を選ぶことが大切です。
ご相談から申請までの流れ
建設業許可は、経管・専任技術者・財産要件・営業所要件などを確認したうえで進める必要があります。
書類がすべて揃っていない段階でも、まずは現在の状況を確認し、必要な手続きと費用の目安をご案内します。
無料相談・状況確認
取得したい許可の種類、工事内容、会社の状況、経管・専任技術者の候補者などを確認します。
許可要件の確認
経管、専任技術者、財産要件、社会保険、営業所要件などを確認し、申請可能性を整理します。
お見積もり・正式依頼
必要な手続きと費用をご案内し、内容にご納得いただいた場合に正式にご依頼いただきます。
必要書類の収集・整理
登記事項証明書、納税証明書、残高証明書、資格証、請求書・契約書等の証明資料を整理します。
申請書類の作成
建設業許可申請書、工事経歴書、直前3年の施工金額、経管・専技関係書類などを作成します。
申請・補正対応
申請後、行政庁から確認や補正があった場合も、対応可能な範囲で手続きを進めます。
許可通知・許可取得後のご案内
許可取得後は、更新、決算変更届、変更届など、許可を維持するために必要な手続きもご案内します。
建設業許可の取得・更新でお困りの方へ
「自社でも許可が取れるのか知りたい」「経管・専技の要件が不安」という段階でも構いません。
建設業許可の新規申請・更新・業種追加・事業年度終了届について、
現在の状況を確認したうえで、必要な手続きと費用の目安をご案内します。
新規申請(知事許可)
99,000円~(税込)
更新・業種追加
88,000円~(税込)
事業年度終了届
44,000円~(税込)
※申請手数料・証明書取得費用等の実費は別途。正式な費用は事前にお見積もりします。
許可が取れるか不安な段階でも、まずは要件確認からご相談いただけます。
※ご相談のみでも問題ありません。現在の状況をお伺いしたうえで、進め方をご案内します。


