内容証明退職を依頼する前に確認しておきたいことを行政書士が解説します。退職意思、会社情報、本人確認書類、退職希望日、有給、欠勤・休職状況、会社からの連絡、貸与品、退職書類、料金確認までチェックリスト形式で整理します。
退職についてお悩みの方へ
会社と直接やり取りせずに、
退職手続きを進めたい方へ
「会社に連絡したくない」「引き止められるのが不安」という段階でもご相談いただけます。
現在の状況を確認し、内容証明による退職通知で進められるかをご案内します。
ご相談のみでも問題ありません。まずは現在の状況をお聞かせください。
内容証明退職を依頼する前に確認したい方へ
内容証明退職を依頼したいと思っても、何を準備すればよいのか分からず、相談をためらってしまう方は少なくありません。
会社を辞めたい気持ちは固まっている。
でも、会社に電話したくない。
退職届を持って行くこともできない。
欠勤中や休職中で、会社からの連絡を見るだけでもつらい。
このような状態では、依頼前の準備をすること自体が負担になります。
ただ、内容証明退職では、事前にいくつかの情報を整理しておくと、相談から文案作成、発送までがスムーズになります。
退職意思が固まっているか。
会社名や所在地が分かるか。
本人確認書類を準備できるか。
退職希望日や有給休暇の希望があるか。
会社から届いているLINEやメールがあるか。
会社から借りている物があるか。
これらを確認しておくことで、退職通知に何を入れるべきか判断しやすくなります。
一方で、すべてが完璧にそろっていないと相談できないわけではありません。
この記事では、内容証明退職を依頼する前に確認しておきたい項目を、実際の相談前チェックリストとして整理します。
最初から全部そろっていなくても相談できる
依頼前チェックリストというと、「全部そろえてからでないと相談できない」と感じる方もいます。
しかし、内容証明退職の相談では、最初からすべての情報がそろっていなくても問題ありません。
会社の正式名称が分からない。
有給休暇の残日数が分からない。
退職日をいつにすればよいか決められない。
会社からのLINEが怖くてまだ開けていない。
このような状態でも、まず相談することはできます。
大切なのは、分からない部分を無理に埋めようとして、会社へ不用意に電話したり、長文の退職理由を送ったりしないことです。
会社に連絡する前に相談した方が、退職通知の内容を整理しやすい場合があります。
最初の相談では、次のような一文でも大丈夫です。
内容証明で退職したいです。
会社に電話したくありません。
まだ情報が全部そろっていないのですが、今の状態で相談できますか。
この段階で、退職したい意思があること、会社と直接話したくないこと、内容証明で退職したいことは伝わります。
不足している情報は、その後に一つずつ確認していけば問題ありません。
チェックリストは、依頼を止めるためのものではなく、退職通知を安全に作るための準備です。
退職意思と会社に行かない希望を確認する
内容証明退職を依頼する前に、まず確認したいのは、退職意思が固まっているかどうかです。
内容証明退職は、会社へ退職意思を文書で通知する方法です。
そのため、「退職するか迷っている」「休職にするか退職にするか決めていない」という段階では、まず自分の希望を整理する必要があります。
もちろん、相談の中で考えを整理することはできます。
ただ、正式に内容証明を送る段階では、本人が退職したい意思を持っていることが重要です。
あわせて、退職日まで会社に行く予定があるかどうかも確認します。
もう出社したくないのか。
退職日までは有給を使いたいのか。
有給がない場合は欠勤扱いになってもよいのか。
会社に退職届を直接持って行くことは難しいのか。
この部分が曖昧だと、退職通知の文案も曖昧になります。
依頼前には、次の点を確認しておきましょう。
- 退職したい意思が固まっているか
- 休職ではなく退職したいのか
- 退職日まで出社する予定があるか
- 会社に電話したくないのか
- 会社へ直接行きたくないのか
- 退職理由を詳しく説明したくないのか
退職意思と出社しない希望が整理できると、退職通知で何を伝えるべきかが見えやすくなります。
会社情報・勤務先情報を確認する
内容証明退職では、会社へ正しく退職通知を送る必要があります。
そのため、会社情報の確認はとても重要です。
会社名、所在地、代表者名、勤務先名、店舗名、医院名、営業所名などを確認します。
特に、店舗勤務やクリニック勤務の場合、普段働いている場所と雇用主の法人名が違うことがあります。
店名は知っているけれど、会社の正式名称は分からない。
院長名は分かるけれど、法人名が分からない。
派遣先は分かるけれど、雇用主である派遣元の情報が曖昧。
このようなことは珍しくありません。
会社情報は、次のような資料から確認できることがあります。
- 雇用契約書
- 労働条件通知書
- 給与明細
- 会社ホームページ
- 求人票
- 社員証
- 会社から届いたメール
- 就業規則や社内資料
- 名刺や店舗案内
会社情報が分からない場合でも、相談自体は可能です。
ただし、発送前には宛先を整理する必要があります。
会社名や住所を間違えると、内容証明が正しく届かない可能性があります。
急ぎで発送したい場合は、会社情報が分かる資料を先に用意しておくとスムーズです。
本人確認書類を準備する
内容証明退職を正式に依頼する場合、本人確認書類が必要になることがあります。
退職通知は、本人の退職意思を会社へ伝える文書です。
そのため、本人以外の人が勝手に依頼していないか、本人が本当に退職を希望しているかを確認する必要があります。
本人確認書類としては、運転免許証、マイナンバーカードの表面、在留カードなどが使われることがあります。
マイナンバーカードを使う場合、裏面や個人番号まで送る必要はありません。
本人確認で必要なのは、氏名、住所、生年月日などを確認するための情報です。
本人確認書類は、会社へ送るものではありません。
行政書士が依頼者本人を確認するための資料です。
依頼前には、次の点を確認しておくと安心です。
- 運転免許証など本人確認書類を用意できるか
- 氏名・住所・生年月日が確認できるか
- 有効期限が切れていないか
- 住所が現住所と違う場合、その事情を伝えられるか
- マイナンバーカードは表面のみ送る形でよいか確認する
本人確認書類の画像を送る場合は、文字が読めるように撮影しましょう。
反射している、端が切れている、ぼやけている画像では、再提出が必要になることがあります。
急ぎで依頼したい場合は、本人確認書類をすぐ提出できるように準備しておくことが大切です。
退職希望日・有給・欠勤扱いを整理する
内容証明退職を依頼する前には、退職希望日、有給休暇、欠勤扱いについても整理しておきましょう。
退職日は、本人の希望だけでなく、内容証明が会社に届く日、有給休暇の残日数、現在の勤務状況によって考える必要があります。
今日で辞めたいのか。
会社に届いた日を退職日としたいのか。
2週間後を退職日としたいのか。
有給を使い切ってから退職したいのか。
この点によって文案が変わります。
有給休暇が残っている場合は、退職日まで有給を取得したい旨を退職通知に入れることがあります。
有給日数が分からない場合でも、「残存する年次有給休暇を取得する」という形で希望を整理することがあります。
一方で、有給がない場合や、有給が足りない場合は、退職日まで欠勤扱いになる可能性があります。
依頼前には、次の点を確認しておきましょう。
- 退職希望日
- できるだけ早く辞めたいのか
- 退職日まで出社したくないのか
- 有給休暇の残日数が分かるか
- 有給を使いたいか
- 有給がない場合、欠勤扱いでもよいか
- すでに欠勤中か、休職中か
退職日、有給、欠勤扱いが整理できていると、退職通知の文案作成が早く進みやすくなります。
会社から来ている連絡を保存する
内容証明退職を依頼する前に、会社から来ている連絡は削除せず保存しておきましょう。
会社からの電話、LINE、SMS、メール、社内チャット、書面、留守番電話などは、文案作成や対応範囲の確認に役立つことがあります。
特に、次のような連絡が来ている場合は重要です。
- 今すぐ電話するよう求められている
- 会社へ来るよう言われている
- 親や家族に連絡すると言われている
- 懲戒解雇にすると言われている
- 損害賠償や金銭請求の話が出ている
- 給料を払わないと言われている
- 貸与品返却について連絡が来ている
- 退職書類や会社所定書式について連絡が来ている
会社から強い連絡が来ている場合、通常の退職通知だけで進めてよいか慎重に確認する必要があります。
反対に、単なる事務連絡であれば、退職通知の中で貸与品返却や退職書類の送付先を整理すればよい場合もあります。
会社からの連絡を見たくない気持ちは分かります。
ただ、削除してしまうと、後から内容を確認できなくなります。
相談時には、スクリーンショットや文面を共有できるようにしておくと、状況を整理しやすくなります。
貸与品と退職書類を確認する
内容証明退職を依頼する前には、会社から借りている物があるかどうかも確認しましょう。
退職通知では、貸与品をどう返却するかを記載することがあります。
会社から借りている物があるのに返却方法が曖昧だと、退職後に会社から連絡が来やすくなります。
確認したい貸与品は、次のようなものです。
- 社員証
- 制服
- 鍵
- 名札
- 入館証
- パソコン
- スマートフォン
- その他会社から貸与されている備品
内容証明には貸与品を同封できません。
退職通知は内容証明で送り、貸与品はレターパックや宅配便など、追跡可能な方法で別便返却するのが現実的です。
また、退職後に必要な書類も確認しておきましょう。
離職票、源泉徴収票、社会保険関係書類、退職証明書、精算に関する書類などは、退職後の手続きに関わります。
会社へ電話したくない場合は、退職通知の中で、退職書類の送付先住所を明確にしておくことが大切です。
貸与品と退職書類を先に整理しておくと、退職後のやり取りを減らしやすくなります。
料金・対応範囲・発送までの流れを確認する
内容証明退職を依頼する前には、料金と対応範囲も確認しておきましょう。
表示されている料金に何が含まれるのかが分からないと、依頼後に不安が残ります。
依頼前には、次の点を確認しましょう。
- 料金に文案作成が含まれるか
- 内容証明の発送代行が含まれるか
- 郵送費が含まれるか
- 文案修正の範囲
- 本人確認後から発送までの流れ
- 会社から連絡が来た場合の案内範囲
- 追加費用が発生するケース
- 対応できないケース
料金と対応範囲が明確であれば、安心して正式依頼へ進みやすくなります。
まとめ
内容証明退職を依頼する前には、退職意思、会社情報、本人確認書類、退職希望日、有給休暇、欠勤・休職状況、会社からの連絡、貸与品、退職書類、料金と対応範囲を確認しておくとスムーズです。
ただし、最初からすべて完璧にそろっていなくても相談はできます。
会社名が曖昧でも、有給残日数が分からなくても、退職日を決めきれていなくても、まず現在の状態を伝えるところから始められます。
大切なのは、会社に不用意な返信をする前に、退職通知として何を伝えるべきかを整理することです。
会社から電話やLINEが来ている場合は、削除せず保存しておきましょう。
金銭請求、損害賠償、懲戒解雇、親への連絡などの話が出ている場合は、必ず相談時に共有することが大切です。
内容証明退職では、退職の意思、退職日、有給取得希望、欠勤扱い、貸与品返却、退職書類の送付依頼、今後の連絡方法を文書で整理できます。
会社に電話したくない方、会社に行かずに辞めたい方、欠勤中や休職中でどう動けばよいか分からない方にとって、依頼前のチェックは退職手続きを進めるための大切な準備です。
「何を準備すればよいか分からない」
「情報が足りない状態でも相談できるか不安」
「会社へ電話する前に、退職通知の進め方を確認したい」
このような場合は、チェックリストを見ながら、分かる範囲で情報を整理して相談しましょう。
内容証明退職は、退職に必要な情報を一つずつ整えることで、会社とのやり取りを減らし、落ち着いて退職手続きを進めやすくする方法です。
退職についてお悩みの方へ
会社と直接やり取りせずに、
退職手続きを進めたい方へ
「会社に連絡したくない」「引き止められるのが不安」という段階でもご相談いただけます。
現在の状況を確認し、内容証明による退職通知で進められるかをご案内します。
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ご相談から退職通知の発送まで
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内容証明による退職通知で進められるかをご案内します。
退職日や今後の連絡方法などを整理して文書を作成します。
作成した退職通知書を会社へ発送し、発送後の対応もご案内します。
※会社との交渉、未払い賃金の請求、損害賠償請求への対応などが必要な場合は、 行政書士では対応できる範囲が限られます。状況を確認したうえでご案内します。


