物流倉庫の長時間労働や夜勤、連勤がつらく辞めたい方へ。人手不足でも退職できるのか、退職日まで出社しない方法、有給休暇、派遣社員の連絡先、貸与品返却、内容証明による退職通知まで行政書士が解説します。
退職についてお悩みの方へ
会社と直接やり取りせずに、
退職手続きを進めたい方へ
「会社に連絡したくない」「引き止められるのが不安」という段階でもご相談いただけます。
現在の状況を確認し、内容証明による退職通知で進められるかをご案内します。
ご相談のみでも問題ありません。まずは現在の状況をお聞かせください。
物流倉庫を辞めたいと感じている方へ
物流倉庫や倉庫内作業の仕事を続けるなかで、長時間労働や夜勤、連勤、身体的な負担を理由に退職を考える方は少なくありません。
ピッキング、仕分け、検品、梱包、搬送などの倉庫作業は、同じ動作を長時間繰り返すことも多く、足腰や肩への負担が蓄積しやすい仕事です。
さらに、繁忙期になると物量が増え、残業時間が長くなったり、希望どおりに休みを取りにくくなったりすることもあります。
「物流倉庫を辞めたいが、人手不足で言い出せない」
「上司へ連絡すると引き止められそうで怖い」
「次のシフトから出社することが難しい」
このような状態でも、退職を諦める必要はありません。
大切なのは、何も伝えずに出社しなくなるのではなく、退職の意思、退職希望日、出社しない期間の扱い、貸与品の返却方法などを整理して会社へ伝えることです。
会社へ行くことや電話で話すことが難しい場合には、内容証明郵便を使って退職意思を通知する方法も検討できます。
長時間労働・夜勤・倉庫作業の負担が続くとき
物流倉庫では、荷物の入出庫量によって業務量が大きく変わります。
セール期間、年末年始、季節商品の入替時期などには、通常よりも多くの作業が発生し、残業や休日出勤が続くことがあります。
一般的な時間外労働の上限は、原則として月45時間・年360時間です。臨時的な特別の事情があり、所定の手続きが取られている場合には例外がありますが、長時間労働が恒常化している場合は、勤務記録を確認しておくことが大切です。
タイムカード、勤怠システムの画面、給与明細、シフト表などは、退職前に自分の勤務状況を確認する材料になります。配送ドライバーを兼務している場合は適用されるルールが異なることもあるため、仕事内容も整理しておきましょう。
もっとも、退職を決めるために、勤務先の法令違反を自分で確定させる必要はありません。
残業や夜勤が続いて生活を維持することが難しい、倉庫作業による身体的負担が大きい、職場へ向かうこと自体がつらいという場合には、まず今後の働き方と退職手続きを整理することが重要です。
人手不足や繁忙期でも退職意思は伝えられる
物流倉庫では、一人が退職すると残った従業員の負担が増えるため、会社から退職時期の延期を求められることがあります。
「繁忙期が終わるまで待ってほしい」
「後任が決まってから辞めてほしい」
「シフトを組んでいるため今月は辞められない」
このように言われると、会社の了承が得られるまで退職できないように感じるかもしれません。
しかし、人手の確保やシフトの調整は、基本的には会社が対応すべき運営上の問題です。人手不足や繁忙期であることだけを理由に、労働者がいつまでも退職できなくなるわけではありません。
期間の定めのない雇用契約では、民法上、退職の申入れから2週間で雇用契約が終了するという原則があります。
ただし、就業規則に定められた申出期限、給与の計算期間、会社との合意状況などによって、実務上の退職日の組み立て方は変わります。
会社に伝える前に、雇用契約書や労働条件通知書、就業規則を確認し、希望する退職日を整理しておくと進めやすくなります。
正社員・契約社員・派遣社員で異なる連絡先
倉庫で働いている方の雇用形態には、正社員、契約社員、派遣社員、パート、アルバイトなどがあります。
正社員や、倉庫運営会社から直接雇用されている契約社員・パート・アルバイトの場合は、基本的に雇用主である会社へ退職意思を伝えます。
一方、派遣社員の場合、実際に勤務している物流倉庫は派遣先であり、雇用契約を結んでいるのは派遣元会社であることが一般的です。
そのため、派遣先の現場責任者だけに「辞めます」と伝えるのではなく、雇用主である派遣元会社に退職意思を通知する必要があります。
また、契約社員や派遣社員など、契約期間が決められている場合は、契約途中の退職になるか、契約更新のタイミングで退職するのかによって整理が変わります。
雇用形態が分からない場合は、給与明細に記載されている会社名、雇用契約書、労働条件通知書を確認すると、退職意思を伝える相手を判断しやすくなります。
退職日まで会社へ行きたくない場合
退職意思を伝えた日と、実際に雇用契約が終了する退職日は、必ずしも同じではありません。
そのため、「退職を伝えた後は出社したくない」という場合には、退職日までの期間をどのように扱うかも整理する必要があります。
年次有給休暇が残っている場合は、退職日までの期間について有給休暇の取得を希望する方法があります。
有給休暇の日数が足りない場合や残っていない場合には、会社との合意によって出社不要とする方法や、退職日まで欠勤として処理される方法などが考えられます。欠勤期間については、通常、給与が発生しません。
重要なのは、退職意思だけを伝えて連絡を絶つのではなく、退職日と、退職日まで出社しない期間の扱いを分けて通知することです。
「明日から会社へ行けない」という場合でも、無断欠勤のように見える状態を避け、出社が難しいことを記録が残る方法で伝えておくと、会社からの安否確認や連絡を減らしやすくなります。
内容証明で整理できる退職手続き
上司へ電話することや、物流倉庫へ出向いて退職届を渡すことが難しい場合には、内容証明郵便による退職通知を検討できます。
内容証明を利用すると、どのような内容の文書を、いつ、誰から誰宛てに差し出したのかを記録として残せます。配達証明を付ければ、会社へ配達された日も確認しやすくなります。
退職通知書には、主に次の事項を整理します。
- 退職する意思と退職希望日
- 退職日までの有給休暇取得希望
- 出社が難しいこと
- 貸与品の返却方法
- 離職票や源泉徴収票などの送付依頼
- 今後の連絡方法
内容証明は、会社への不満を長く書くための文書ではありません。
退職に必要な意思表示と事務事項を簡潔に整理することで、会社と電話や対面で何度も話す負担を減らしやすくなります。
会社から「退職届を受け取っていない」「退職の話は聞いていない」と言われることが心配な場合にも、書面で記録を残す意味があります。
制服・鍵・入館証などの貸与品を返す方法
物流倉庫を退職するときは、会社から借りている物の返却も必要です。
倉庫作業では、制服、作業着、名札、社員証、入館証、ロッカーの鍵、ハンディ端末、業務用スマートフォンなどが貸与されていることがあります。
会社へ行かずに返却したい場合は、宅配便やレターパックなど、配達状況を確認できる方法で送付すると記録を残せます。
退職通知書は内容証明で送り、貸与品は別便で返却します。発送前に返却物の写真を撮り、同封した物の一覧と追跡番号を控えておくと、返却後の確認にも対応しやすくなります。
会社の書類、顧客情報、倉庫内のデータなどを持っている場合は、自己判断で廃棄したり、私用端末へ保存したままにしたりせず、返却方法を確認しましょう。
私物がロッカーに残っている場合は、会社から郵送してもらうのか、指定した人に取りに行ってもらうのかなど、受取方法も整理しておく必要があります。
会社から電話やLINEが来た場合
退職通知を送った後でも、会社や現場責任者から電話やLINEが来ることがあります。
退職理由を詳しく聞かれたり、シフトや引き継ぎのために出社するよう求められたりすることもあります。
電話で話すと、その場の雰囲気に押されて退職日を曖昧にしたり、退職を撤回したように受け取られる返答をしてしまったりする可能性があります。
直接の電話が負担になる場合は、今後の連絡を書面またはメールで行ってほしい旨を退職通知書へ記載できます。
会社から連絡が来た場合も、すべてを無視するのではなく、貸与品の返却、退職関係書類の送付、健康保険や給与に関する事務連絡など、必要な内容を記録が残る方法で確認します。
退職意思そのものについて繰り返し説明するよりも、必要な事務手続きを順番に整理する方が、会社とのやり取りを減らしやすくなります。
相談前に確認しておきたいこと
物流倉庫を辞めたいものの、自分で退職通知を作ることが難しい場合は、現在の状況がすべて整理できていなくても相談できます。
相談前には、雇用主の会社名、雇用形態、契約期間の有無、退職希望日、有給休暇のおおよその残日数、最後に出社した日を確認しておくと、手続きの検討が進みやすくなります。
会社から借りている制服や社員証などがある場合は、その内容も確認します。
すでに会社へ退職の話をしている場合は、いつ、誰に、どのような方法で伝えたのかを整理しておきましょう。LINEやメールでやり取りしている場合は、その記録も確認材料になります。
すべての資料が揃ってから相談する必要はありません。
「明日のシフトに行くのがつらい」
「派遣先と派遣元のどちらへ伝えればよいか分からない」
「上司から電話が来るのが怖くて退職を切り出せない」
このような段階でも、雇用関係と希望する退職日を確認し、内容証明による退職通知で進められるかを整理できます。
まとめ|会社と直接話せない場合も相談できる
物流倉庫では、長時間労働、夜勤、連勤、倉庫内作業による身体的負担などから、退職を考える方がいます。
人手不足や繁忙期であっても、それだけを理由に退職を諦める必要はありません。
まずは雇用形態と雇用主を確認し、退職意思を伝える相手、退職希望日、有給休暇、退職日までの出社、貸与品返却、退職関係書類の受取方法を整理しましょう。
上司へ電話することや、職場へ退職届を持参することが難しい場合には、内容証明郵便によって退職意思と必要な事務事項をまとめて通知する方法があります。
当事務所では、雇用形態、退職希望日、有給休暇、貸与品などを確認したうえで、現在の状況に応じた退職通知の組み立て方をご案内します。
「会社に行かずに退職手続きを進めたい」
「上司と直接話すことが難しい」
という段階でも、ご相談いただけます。
退職についてお悩みの方へ
会社と直接やり取りせずに、
退職手続きを進めたい方へ
「会社に連絡したくない」「引き止められるのが不安」という段階でもご相談いただけます。
現在の状況を確認し、内容証明による退職通知で進められるかをご案内します。
ご相談のみでも問題ありません。内容をご確認いただいたうえで正式にご依頼いただけます。
ご相談から退職通知の発送まで
勤務状況や退職希望日などをお伺いします。
内容証明による退職通知で進められるかをご案内します。
退職日や今後の連絡方法などを整理して文書を作成します。
作成した退職通知書を会社へ発送し、発送後の対応もご案内します。
※ご相談内容を確認したうえで、内容証明による退職通知で進められる方法をご案内します。


