古物商許可は、要件を満たしていれば原則取得できますが、
事前整理不足や説明のズレが原因で「遅れる」「差し戻される」ケースは少なくありません。
本記事では行政書士が、実務上よくある遅延・不許可リスクの具体例を整理します。
目次
1. 「遅れる」と「通らない」は意味が違う
まず整理しておきたいのが、
「遅れる」と「通らない(不許可)」は別という点です。
- 遅れる:補正・追加確認により審査が長引く
- 通らない:欠格事由等により許可要件を満たさない
実務上多いのは、前者(遅れる)です。
2. 書類不備によって遅れるケース
最も多い原因が、書類の形式的不備です。
◎ 典型例
- 住民票の本籍記載漏れ
- 身分証明書の要件不一致
- 定款・登記簿の内容不足
軽微に見えても、
受理後の補正=処理期間の延長につながります。
3. 営業所要件で止まるケース
営業所の要件は、
警察署が特に重視するポイントです。
■ よくある問題
- 使用権限が不明確
- 名義が一致していない
- 自宅兼用の説明不足
この場合、
追加資料の提出や説明書作成を求められやすくなります。
4. 管理体制の説明不足による遅延
管理者の位置づけが曖昧だと、
確認が長引く原因になります。
- 誰が管理者か不明確
- 実際に常駐するか説明できない
- 形だけ置いているように見える
実態に基づいた説明ができないと、追加確認が入ります。
5. 欠格事由に関わる確認が入るケース
欠格事由そのものに該当しなくても、
過去の経歴に確認が入ることがあります。
- 略歴書の空白期間
- 役員の過去の事情
この場合は、
事実関係の整理が求められます。
6. 説明と実態が一致しない場合
書類と口頭説明にズレがあると、
警察署は慎重になります。
■ 例
- 書類上はネット販売だが説明が曖昧
- 取扱品目の説明が変わる
- 仕入れ方法が一定しない
一貫した説明ができるかが重要です。
7. 事前に避けられる遅延・不許可
遅延・不許可の多くは、
申請前に回避できます。
◎ 事前対策
- 要件の整理
- グレーな点の洗い出し
- 書類と説明の完全一致
行政書士の事前確認で、
想定トラブルを潰した申請が可能になります。
8. まとめ|原因の多くは事前整理不足
古物商許可が遅れる・通らない理由の多くは、
手続き以前の整理不足です。
流れを理解し、
最初から警察署基準で整えれば、
申請はスムーズに進みます。


