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持続化補助金はいつ入金される?資金繰りで注意すべきポイント【行政書士が解説】

持続化補助金は採択されてもすぐには入金されません。入金までの流れと期間、資金繰りで気をつける点を行政書士がわかりやすく解説します。

1. 補助金入金までの流れ

持続化補助金は「採択=すぐに入金」ではありません。
採択後、以下のプロセスを経てようやく補助金が振り込まれます。

  1. 採択決定(中小企業庁の発表)
  2. 交付申請(補助対象経費を確定)
  3. 事業実施(機械導入や広告実施など)
  4. 実績報告書の提出(領収書や契約書の提出が必要)
  5. 事務局による審査
  6. 補助金の入金

つまり、採択後すぐに資金が手元に入るわけではなく、「実績報告が完了して審査に通ってから」支給されます。


2. 入金までにかかる期間

多くの事業者が誤解しやすいのが、入金までのスケジュール感です。

  • 採択発表から交付申請まで:1か月前後
  • 事業実施期間:3〜6か月程度
  • 実績報告書の提出・審査:2〜3か月程度
  • 入金:採択から 半年〜1年後 になるケースが多い

特に初めて申請する事業者は「思ったより入金が遅い」と驚くことがあります。


3. 自己資金での立替が必要

補助金は「後払い方式」です。
つまり、一度は自社で経費を全額支払った上で、その一部が補助金として戻ってきます。

例:補助対象経費90万円(補助率2/3の場合)

  • まず自社で90万円を支払う
  • 実績報告後、60万円が補助金として振り込まれる
  • 自己負担:30万円

→この「立替資金」を確保できないと、せっかく採択されても事業を実施できなくなる恐れがあります。


4. 資金繰りで注意すべきポイント

  • 自己資金や運転資金を事前に準備しておく
  • 融資を組み合わせてキャッシュフローを安定させる
  • 大きな設備投資を行う場合は、納期・支払いスケジュールを事前確認
  • 実績報告に必要な領収書・契約書を確実に保存しておく
  • 入金遅延も想定して資金計画を立てる

5. 入金を早めるための工夫

  • 実績報告書を不備なく早めに提出する
  • 領収書や証憑を整理しておき、事務局からの問い合わせに迅速に対応する
  • 専門家にチェックしてもらうことで差戻しリスクを減らす

6. まとめ

持続化補助金は非常に有効な制度ですが、「入金まで半年以上かかる」点を理解しておくことが重要です。
資金繰りを考慮せずに進めると、途中で資金が足りなくなり事業が頓挫するリスクもあります。

余裕ある計画と、確実な自己資金の準備を整えた上で申請を進めましょう。

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