チラシ・パンフレット制作で持続化補助金を使いたい場合|広報費の考え方と申請前の注意点

チラシ・パンフレット制作で持続化補助金を使いたい方へ、広報費として対象になり得るケース、対象外になりやすい会社案内との違い、事業計画書への書き方、見積書、配布方法、実績報告の注意点を行政書士が解説します。

チラシ・パンフレット制作で持続化補助金を使いたい方へ


小規模事業者持続化補助金を使って、チラシやパンフレットを作りたいと考える事業者の方は多いです。

新商品や新サービスを案内するチラシを作りたい。

店舗のメニューやサービス内容をまとめたパンフレットを作りたい。

地域にポスティングするための販促物を作りたい。

展示会や相談会で配布する資料を作りたい。

営業先に渡す商品案内を整えたい。

このような場合、チラシ・パンフレット制作費は、持続化補助金の広報費として検討できる可能性があります。

ただし、チラシやパンフレットであれば何でも対象になるわけではありません。

持続化補助金は、販路開拓等の取組を支援する制度です。

そのため、作成するチラシやパンフレットが、どの商品・サービスの宣伝に使われるのか、誰に配布するのか、どのように問い合わせ・来店・注文・受注につなげるのかを整理する必要があります。

この記事では、チラシ・パンフレット制作で持続化補助金を使いたい場合の考え方と、申請前に確認すべき注意点を解説します。

チラシ・パンフレット制作費は広報費として検討する


チラシ・パンフレット制作費は、持続化補助金では広報費として検討することが多いです。

広報費とは、商品やサービスの宣伝広告を行うための経費です。

チラシ、パンフレット、カタログ、ポスター、DM、看板、広告掲載などが関係することがあります。

チラシやパンフレットの場合、デザイン費、印刷費、発送費、ポスティング費などが関係する場合があります。

ただし、これらの費用がすべて当然に対象になるわけではありません。

重要なのは、補助事業計画に基づく商品・サービスの広報になっているかどうかです。

たとえば、新しいサービスを開始するため、そのサービス専用のチラシを作成し、地域の見込み客に配布する場合は、販路開拓とのつながりを説明しやすくなります。

一方で、会社名や事務所名だけを大きく載せた会社PR用のパンフレットや、単なる会社概要資料は、補助金の目的との関係を説明しにくい場合があります。

チラシ・パンフレット制作で申請する場合は、何を作るかだけでなく、何を売るために、誰に届けるために作るのかを明確にしましょう。

広報費だけでは申請できない点に注意


チラシ・パンフレット制作で持続化補助金を使いたい場合に注意したいのが、広報費だけでは申請できない場合があることです。

つまり、チラシやパンフレット制作費だけを申請するのではなく、他の経費と組み合わせて補助事業計画を作る必要がある場合があります。

たとえば、チラシ制作とあわせて、ホームページ改修、LP制作、看板設置、展示会出展、設備導入、商品パッケージ制作などを検討するケースがあります。

ただし、経費を無理に増やせばよいという話ではありません。

大切なのは、複数の取組が一つの販路開拓の流れとしてつながっていることです。

たとえば、地域にチラシを配布し、チラシに掲載したQRコードからLPへ誘導し、問い合わせや予約につなげる。

展示会でパンフレットを配布し、後日ホームページや問い合わせフォームから商談につなげる。

店舗の新メニューをパンフレットで案内し、看板や店頭販促と組み合わせて来店を増やす。

このように、チラシやパンフレットを販路開拓の導線の一部として整理すると、事業計画書も書きやすくなります。

対象になりやすいチラシ・パンフレットの考え方


チラシ・パンフレット制作で持続化補助金を検討しやすいのは、商品・サービスの宣伝目的が明確な場合です。

たとえば、新サービスを始めるために、そのサービス内容、料金、利用の流れ、問い合わせ方法をまとめたチラシを作る場合です。

これまで既存顧客や紹介中心だった事業者が、地域の新規顧客に向けてチラシを配布し、問い合わせや来店につなげるようなケースは、販路開拓との関係を説明しやすくなります。

また、店舗やサロン、教室、飲食店、士業、工務店、製造業などで、特定の商品・サービスの認知を広げるためにパンフレットを作成する場合も検討対象になり得ます。

展示会や商談会で配布する商品カタログ、サービス紹介パンフレットも、販路開拓の目的が明確であれば申請内容に組み込みやすいです。

重要なのは、「きれいなチラシを作りたい」という目的だけにしないことです。

誰に配るのか。

どの地域や顧客層に届けるのか。

どの商品・サービスを案内するのか。

配布後にどのような問い合わせ、予約、来店、購入、商談につなげるのか。

この流れを整理しておくことが大切です。

対象外になりやすい会社案内との違い


チラシ・パンフレット制作で注意したいのが、会社案内との違いです。

持続化補助金で対象になりやすいのは、補助事業計画に基づく商品・サービスの広報です。

一方で、単なる会社案内や会社PRのためのパンフレットは、対象外になりやすいと考えた方が安全です。

たとえば、会社の沿革、代表挨拶、理念、所在地、事業概要だけを載せたパンフレットは、販路開拓とのつながりを説明しにくい場合があります。

また、求人目的のチラシや採用パンフレットも、持続化補助金の販路開拓とは目的が異なるため注意が必要です。

名刺、封筒、会社ロゴ入りのノベルティなども、商品・サービスの宣伝広告としての内容が弱い場合は対象になりにくいです。

チラシやパンフレットを作る場合は、必ず商品・サービスの宣伝内容を明確にしましょう。

サービス名、対象者、悩みやニーズ、提供内容、料金、導入事例、利用の流れ、問い合わせ方法などを具体的に掲載することで、販路開拓のための広報物として説明しやすくなります。

「会社を知ってもらうため」ではなく、「この商品・サービスを新しい顧客に届けるため」と整理することがポイントです。

事業計画書では販路開拓とのつながりを書く


チラシ・パンフレット制作で持続化補助金を申請する場合、事業計画書では販路開拓とのつながりを具体的に書く必要があります。

まず、自社の現状と課題を整理します。

現在の集客方法は何か。

紹介や既存顧客に依存していないか。

地域の見込み客にサービス内容が伝わっていないのか。

新商品を始めたが、まだ認知が広がっていないのか。

営業資料がなく、商談時に説明しにくいのか。

このような課題を整理したうえで、なぜチラシやパンフレット制作が必要なのかを説明します。

次に、作成する販促物の内容を具体的にします。

どの商品・サービスを掲載するのか。

どのようなターゲットに向けた内容にするのか。

どの地域に配布するのか。

どのような場面で使用するのか。

問い合わせ先や予約方法をどのように案内するのか。

さらに、チラシやパンフレットを作成した後の効果も整理します。

問い合わせ件数の増加、来店数の増加、見積依頼の増加、商談機会の増加、新規顧客獲得など、事業上の成果につながる形で書きましょう。

見積書で確認すべきポイント


チラシ・パンフレット制作で申請する場合、見積書の内容も重要です。

見積書に「チラシ制作一式」「パンフレット制作一式」とだけ書かれていると、何にいくらかかるのか分かりにくくなります。

できるだけ内訳が分かる見積書を準備しましょう。

たとえば、企画構成費、デザイン費、ライティング費、撮影費、イラスト作成費、印刷費、部数、用紙、サイズ、折加工、発送費、ポスティング費などです。

パンフレットの場合は、ページ数、仕様、印刷部数、製本方法なども確認しましょう。

また、見積書の宛名、発行日、発行事業者、金額、消費税、支払条件も確認が必要です。

補助金では、発注、契約、納品、支払いのタイミングにも注意しなければなりません。

採択前や交付決定前に発注・支払いをしてしまうと、補助対象にならない可能性があります。

制作会社や印刷会社と話を進める前に、補助金申請上のスケジュールを確認しておくことが大切です。

また、デザイン費と印刷費、配布費が別会社になる場合は、それぞれの見積書や請求書、支払い記録を整理できるようにしておきましょう。

配布・発送・使用実績の整理も重要


チラシ・パンフレット制作では、作成した後の配布・発送・使用実績も重要です。

補助金は、採択後に事業を実施し、実績報告を行う必要があります。

チラシやパンフレットを作成した場合、実績報告では、実際に制作した成果物や支払い記録などを確認できる資料が必要になります。

たとえば、完成したチラシやパンフレットの現物、データ、納品書、請求書、領収書、振込明細、配布先や配布方法が分かる資料などです。

ポスティングやDM発送を行う場合は、配布エリア、配布部数、発送日、発送先、業者からの報告書なども整理しておくとよいでしょう。

注意したいのは、未配布・未使用分の扱いです。

チラシを大量に作成したものの、補助事業期間内に配布できなかった分がある場合は、確認が必要になることがあります。

補助金は、補助事業期間内に実施した取組が対象です。

作成しただけで終わりではなく、どのように販路開拓に使ったのかを説明できるようにしておきましょう。

申請時点から、配布方法や使用場面まで考えておくことが大切です。

申請前に専門家へ相談した方がよいケース


チラシ・パンフレット制作で持続化補助金を使いたい場合、申請前に専門家へ相談した方がよいケースがあります。

まず、作成予定のチラシやパンフレットが、単なる会社案内に近い場合です。

販路開拓目的の広報物として説明できるかを確認した方がよいでしょう。

次に、広報費だけで申請しようとしている場合です。

公募回によっては、広報費のみで申請できない場合があります。

そのため、他の経費との組み合わせや、補助事業全体の流れを確認する必要があります。

また、制作会社や印刷会社から見積書をもらっているものの、補助対象になるか不安な場合も相談した方が安心です。

デザイン費、印刷費、配布費、撮影費、ライティング費などが混在している場合は、内訳を整理する必要があります。

事業計画書に何を書けばよいか分からない場合も、早めに相談しましょう。

チラシやパンフレットを作る理由、現在の集客課題、ターゲット顧客、配布方法、期待される効果を整理できないと、申請内容が弱くなりやすいです。

すでに自分で計画書を書いている場合はチェック、まだ書けていない場合は作成支援、申請全体に不安がある場合は一括申請サポートを検討するとよいでしょう。

まとめ


チラシ・パンフレット制作で持続化補助金を使いたい場合は、単に印刷物を作る費用として考えるのではなく、販路開拓のための広報費として整理することが大切です。

チラシ、パンフレット、カタログ、DM、ポスターなどは、商品・サービスの宣伝広告を目的とする場合に検討しやすい経費です。

ただし、単なる会社案内、会社PR、求人広告、名刺、商品・サービスの宣伝内容が弱い販促物などは注意が必要です。

事業計画書では、現在の集客課題、作成するチラシ・パンフレットの内容、ターゲット顧客、配布方法、問い合わせや来店につなげる流れ、期待される効果を具体的に整理しましょう。

また、広報費だけでは申請できない場合があるため、ホームページ、LP、看板、展示会出展、設備導入など、他の販路開拓経費との組み合わせも確認する必要があります。

見積書では、デザイン費、印刷費、部数、用紙、サイズ、折加工、発送費、ポスティング費などの内訳を確認しましょう。

採択後は、交付決定後に発注・制作・支払いを行い、完成物、納品書、請求書、領収書、振込明細、配布実績などを整理して実績報告に備える必要があります。

「チラシ制作で申請できるか知りたい」

「パンフレットが会社案内に近くて不安」

「制作会社の見積書を確認してほしい」

「事業計画書に販路開拓の流れをどう書けばよいか分からない」

このような場合は、早めに現在の状況を整理しましょう。

チラシ・パンフレット制作で持続化補助金を活用するには、制作内容、対象経費、見積書、配布方法、事業計画書、実績報告まで一体で確認することが重要です。

坂下慶門
執筆・ご相談対応 坂下 慶門 特定行政書士
プロフィール

持続化補助金申請サポート|全国対応

持続化補助金の申請、
準備段階からご相談を。

「自社も対象?」という段階から、事業計画書の確認・作成、申請準備までご相談可能。

計画書チェック33,000円 税込
事業計画書作成99,000円 税込
一括申請サポート110,000円~ 税込

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