契約書作成や内容確認の見積もりを依頼する前に、何を伝えればよいか不安な方へ。契約書の種類、作成か内容確認か、取引内容、契約書の有無、分量、納期、不安点など、費用確認前に整理しておきたいポイントを行政書士が解説します。
契約書の作成・内容確認を検討中の方へ
契約前の不安な段階でも、まずは内容確認からご相談いただけます。
「相手方から契約書を渡された」「このままサインして大丈夫か不安」「ひな形を自社用に直したい」など、契約書に関する不安は早めの確認が大切です。
業務委託・売買契約・秘密保持契約(NDA)など、取引内容に合わせて契約書の確認・作成をサポートします。
※ご相談のみでも問題ありません。契約書の作成・内容確認・修正方針など、状況に応じてご案内します。
契約書作成の見積もりを依頼したい方へ
契約書作成や内容確認を依頼したいと思ったとき、まず気になるのが費用です。
契約書を作ってもらうといくらかかるのか。
相手方から渡された契約書を確認してもらうだけなら安く済むのか。
ひな形を少し直してもらう場合は、作成扱いなのか、内容確認扱いなのか。
契約書のページ数や内容によって費用が変わるのか。
このような不安がある方は多いです。
ただ、契約書作成や内容確認の費用は、契約書の種類、取引内容、分量、確認範囲、修正の必要性などによって変わります。
そのため、「契約書を作りたいです。いくらですか」と聞くだけでは、正確な見積もりを出しにくい場合があります。
もちろん、最初から完璧に整理して問い合わせる必要はありません。
ただし、見積もり前に必要な情報をある程度伝えることで、費用の目安や進め方を案内しやすくなります。
この記事では、契約書作成や内容確認の見積もりを依頼する前に、どのようなことを伝えればよいのかを解説します。
まず作成なのか内容確認なのかを伝える
見積もり前にまず伝えたいのは、契約書を新しく作成したいのか、すでにある契約書の内容確認をしたいのかです。
この違いによって、作業内容が大きく変わります。
新しく契約書を作成する場合は、取引内容を聞き取り、必要な条項を整理し、契約書全体を作ることになります。
一方で、相手方から契約書を渡されている場合や、すでにひな形がある場合は、内容確認や修正方針の整理から進めることができます。
たとえば、次のように伝えると分かりやすくなります。
相手方から業務委託契約書を渡されました。
新しく作成したいのではなく、このままサインしてよいか内容確認をお願いしたいです。
または、次のような形です。
現在、契約書はありません。
新しい取引を始めるため、業務委託契約書を一から作成してほしいです。
「作成」と「内容確認」では、確認する範囲や作業量が変わるため、見積もり前にこの点を伝えておくことが大切です。
自分では判断できない場合は、「作成が必要なのか、内容確認で足りるのか分からない」と伝えても問題ありません。
その場合は、現在の状況を確認したうえで、どちらの進め方がよいかを整理します。
契約書の種類を伝える
次に、どのような契約書なのかを伝えます。
契約書といっても、種類によって確認すべきポイントが変わります。
業務委託契約書なのか。
売買契約書なのか。
秘密保持契約書、いわゆるNDAなのか。
継続取引契約書なのか。
外注先との契約書なのか。
業務提携に関する契約書なのか。
たとえば、業務委託契約書であれば、業務内容、報酬、納期、修正対応、成果物の権利、途中解約などを確認します。
売買契約書であれば、売買対象、代金、引渡し、検査、不具合があった場合の対応などが重要です。
秘密保持契約書であれば、秘密情報の範囲、利用目的、開示できる相手、秘密保持義務の期間などを確認します。
契約書の種類が分かると、必要な作業の見通しが立てやすくなります。
ただし、正式な契約書名が分からなくても問題ありません。
「外注先に仕事を依頼する契約書です」
「商品を継続的に販売するための契約書です」
「取引前に秘密情報を守るための書面です」
このように、契約の目的を説明するだけでも十分です。
契約書の名前よりも、どのような取引に使う書面なのかが重要です。
取引内容を簡単に説明する
契約書作成や内容確認の見積もりでは、取引内容の説明も重要です。
契約書は、実際の取引内容に合わせて作成・確認するものです。
そのため、契約書の種類だけでなく、どのような取引なのかを簡単に伝える必要があります。
たとえば、業務委託契約書といっても、ホームページ制作、SNS運用、動画編集、営業代行、事務代行、コンサルティング、システム開発など、内容はさまざまです。
同じ業務委託契約書でも、納品物があるのか、継続的な作業なのか、成果報酬があるのか、秘密情報を扱うのかによって、確認すべき条項が変わります。
見積もり前には、次のような内容を簡単に伝えるとよいです。
- 誰と誰が契約するのか
- どのような商品・サービス・業務に関する契約か
- 自社は提供する側か、依頼する側か
- 単発の取引か、継続的な取引か
- 取引金額はどのくらいか
- 納品物や成果物があるか
- 秘密情報や顧客情報を扱うか
すべてを細かく書く必要はありません。
まずは概要だけで構いません。
ただ、取引内容が分かるほど、契約書作成なのか内容確認なのか、どの程度の作業量になるのかを判断しやすくなります。
既存の契約書・ひな形の有無を伝える
見積もり前には、既存の契約書やひな形があるかどうかも伝えましょう。
契約書がまったくない場合と、すでに契約書案がある場合では、作業の進め方が変わります。
契約書がない場合は、取引内容を聞き取ったうえで新規作成を検討します。
一方で、相手方から契約書を渡されている場合や、ネット上のひな形を使おうとしている場合は、その契約書を確認し、修正が必要な箇所を整理する形になります。
たとえば、次のような資料がある場合は、見積もり時に伝えておくとよいです。
- 相手方から提示された契約書
- ネット上で見つけたひな形
- 過去に使っていた契約書
- 取引先から送られてきた修正案
- 見積書・発注書・注文書
- 取引条件が分かるメールやチャット
可能であれば、契約書データを共有できると見積もりがしやすくなります。
Wordデータがある場合は、修正候補を整理しやすいことがあります。
PDFや画像でも、内容が読めれば確認できる場合があります。
ただし、見積もり段階で契約書の細かい修正案まで無料で作成できるわけではありません。
見積もり前の共有は、作業量や対応範囲を確認するためのものです。
正式な内容確認や修正文案の作成は、正式依頼後の作業になります。
契約書の分量や確認範囲を伝える
契約書作成や内容確認の費用は、契約書の分量や確認範囲によって変わることがあります。
数ページの契約書と、十数ページ以上ある契約書では、確認すべき量が違います。
また、全体を確認するのか、一部の条項だけ確認するのかによっても、作業内容が変わります。
見積もり前には、契約書のページ数や文字量を大まかに伝えるとよいです。
たとえば、次のような形です。
相手方から契約書案が届いており、全部で5ページほどあります。
全体を確認してほしいですが、特に損害賠償と途中解約の条項が気になっています。
または、次のような形です。
業務委託契約書を作成したいです。
分量は特に希望がありませんが、取引先に提示できる基本的な内容を整えたいです。
内容確認の場合は、契約書全体を見るのか、特定の条項だけを見るのかを伝えると、見積もりが出しやすくなります。
ただし、特定の条項だけを確認したい場合でも、その条項が契約書全体と関係していることがあります。
たとえば、損害賠償条項だけを見たい場合でも、業務範囲、解除条件、秘密保持、責任制限などと関係することがあります。
そのため、必要に応じて全体確認を案内することもあります。
納期や希望スケジュールを伝える
見積もり前には、希望納期やスケジュールも伝えておきましょう。
契約書作成や内容確認は、取引開始日や相手方への返答期限に合わせて進める必要があることがあります。
相手方から「今週中に返送してください」と言われている。
契約開始日が近い。
商談がまとまりそうで、早めに契約書を用意したい。
社内確認の都合で、一定の日までに確認結果が必要。
このような場合は、最初に伝えておくことが大切です。
納期が短い場合、対応可能かどうかや、どこまで確認できるかが変わることがあります。
契約書の内容によっては、十分な確認時間が必要です。
特に、取引内容が複雑な場合、契約書の分量が多い場合、修正箇所が多い場合は、即日対応が難しいこともあります。
また、相手方とのやり取りが必要な場合は、自分だけで完結できないこともあります。
見積もり時には、希望納期だけでなく、相手方への返答期限があるかどうかも伝えるとよいです。
急ぎの場合でも、まず現在の状況を共有することで、対応可能な範囲や進め方を確認できます。
特に不安な条項や確認したい点を伝える
契約書の見積もりを依頼するときは、特に不安な条項や確認したい点も伝えておきましょう。
契約書全体の確認を依頼する場合でも、依頼者本人が気になっている点を共有することで、確認の方向性が明確になります。
たとえば、次のような不安です。
「損害賠償の範囲が広すぎないか心配」
「途中解約できるか分からない」
「報酬の支払条件が不利ではないか確認したい」
「秘密保持の期間が長すぎる気がする」
「成果物の権利が相手方に全部移るのか気になる」
「自動更新になっているが、解約し忘れたらどうなるのか不安」
このような不安は、契約書確認の重要なポイントになります。
また、契約書を作成する場合も、「特に入れておきたい条項」や「避けたいトラブル」を伝えることが大切です。
たとえば、追加作業が発生した場合は別料金にしたい。
納品後の修正対応は回数を限定したい。
支払が遅れた場合に契約を解除できるようにしたい。
秘密情報の持ち出しを防ぎたい。
相手方との関係を悪くしない表現にしたい。
こうした希望があると、契約書作成の方向性を決めやすくなります。
契約書は、一般的なひな形を当てはめるだけでは十分でないことがあります。
取引上の不安を反映させることで、実務で使いやすい契約書になります。
見積もり前に注意したいケース
契約書作成や内容確認の見積もりを依頼する際には、注意したいケースもあります。
まず、すでに相手方とトラブルになっている場合です。
相手方から損害賠償を請求されている。
未払い金を回収したい。
契約違反を主張したい。
契約解除をめぐって争いになっている。
このような場合は、契約書の作成や内容確認だけでは対応できない可能性があります。
行政書士が中心的に対応できるのは、契約前の書面作成、内容確認、文言整理、修正方針の確認などです。
相手方との交渉、紛争対応、損害賠償請求などが必要な場合は、対応できる範囲が異なります。
そのため、見積もり前には「これから契約する段階なのか」「すでに契約後に問題が起きているのか」を伝えることが大切です。
また、相手方との交渉をすべて代わりにしてほしい場合も、単なる契約書作成・内容確認とは別の問題になります。
契約書を確認したうえで、修正候補や注意点を整理することはできますが、相手方と争いになっている場合は、対応範囲を確認する必要があります。
契約前の段階であれば、書面を整えることで避けられるリスクがあります。
見積もりの段階では、現在の状況を正直に伝えた方が、適切な案内につながります。
まとめ
契約書作成や内容確認の見積もりを依頼する前には、いくつか伝えておきたいポイントがあります。
まず、契約書を新しく作成したいのか、すでにある契約書の内容確認をしたいのかを伝えましょう。
次に、契約書の種類や取引内容を簡単に説明します。
業務委託契約書、売買契約書、秘密保持契約書など、契約書の種類によって確認すべきポイントは変わります。
また、相手方から契約書を渡されている場合や、ひな形、過去の契約書、取引条件が分かるメールなどがある場合は、その有無を伝えておくと見積もりがしやすくなります。
契約書のページ数や確認範囲、希望納期、相手方への返答期限も重要です。
急ぎの場合は、最初にスケジュールを共有しておきましょう。
さらに、損害賠償、途中解約、支払条件、秘密保持、成果物の権利関係など、特に不安な条項がある場合は、見積もり前に伝えておくと確認の方向性が明確になります。
ただし、すでに相手方とトラブルになっている場合や、損害賠償請求、未払い金の回収、具体的な交渉が必要な場合は、契約書作成・内容確認とは対応範囲が異なることがあります。
見積もりを依頼する段階で、すべてを完璧に整理しておく必要はありません。
「作成が必要なのか、内容確認で足りるのか分からない」
「相手方から契約書を渡されたが、このままサインしてよいか不安」
「ひな形を自社用に直したい」
このような段階でも、まずは現在の状況を共有することが大切です。
契約書の見積もりは、単に金額を確認するだけではなく、どのような作業が必要か、どの範囲で対応できるかを整理するための入口です。
契約前の不安な段階で相談しておくことで、契約書作成や内容確認をスムーズに進めやすくなります。
ご相談から契約書作成・内容確認までの流れ
契約書の作成・内容確認は、取引内容や相手方との関係、契約書の有無によって進め方が変わります。
まだ内容が固まっていない段階でも、まずは現在の状況を確認し、必要な対応と費用の目安をご案内します。
無料相談・状況確認
契約書を新しく作成したいのか、相手方から提示された契約書を確認したいのか、現在の状況を確認します。
取引内容・契約書の確認
業務内容、報酬、納期、契約期間、解除条件、損害賠償、秘密保持など、契約書に反映すべき内容を整理します。
お見積もり・正式依頼
契約書の種類、分量、確認範囲、修正の必要性などを踏まえて、正式な費用をご案内します。
契約書の作成・内容確認
新規作成の場合は取引内容に合わせて契約書を作成し、内容確認の場合は契約書の確認ポイントや修正候補を整理します。
修正・調整
ご希望や取引内容に応じて、文言の修正、条項の追加・削除、分かりにくい表現の調整を行います。
納品・内容説明
完成した契約書や確認結果をお渡しし、重要な確認ポイントや今後の使い方についてご案内します。
※相手方との交渉、紛争対応、損害賠償請求などが必要な場合は、対応できる範囲が異なります。契約前の書面作成・内容確認を中心にサポートします。
契約書の作成・内容確認でお困りの方へ
「この内容で契約して大丈夫か不安」「ひな形をそのまま使っている」という段階でも構いません。
業務委託・売買契約・秘密保持契約(NDA)などについて、
取引内容を確認したうえで、契約書の確認ポイントや修正・作成の方向性、費用の目安をご案内します。
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